Kafka on the Shore by Haruki Murakami

Kafka On The Shore (Vintage Magic)

Kafka On The Shore (Vintage Magic)

 村上春樹の小説は「ノルウェイの森」を読んでインパクトを受けて以来、手を出すのが怖くて、村上朝日堂とかエッセイを読むのにとどめ、ランニングの記事に共感したりしてお茶を濁していました。が、なぜか英訳で読み始めてしまいました。英語ならよく分からないところも多々あるし、大丈夫かなと。でも、やはり夢中になって読んでしまい、それなりのインパクトを受けてしまいました。やっぱりな。日本語で読んだらもっと影響を受けていたのでしょうね。あまり、実生活に強く影響がでるのは避けようとしているのですが。そして、他の作品、どうしようかな。

My stroke of insight by Jill Bolte Taylor

My Stroke of Insight

My Stroke of Insight

 最近多く紹介されるので読んでみました。歌う脳解剖学者として有名だった著者が37才の時に、左脳に先天的にあった動静脈奇形(AVM)により脳内出血し、言語を失うなど左脳の多くの機能を失くした体験、右脳が支配した時の感覚、8年に渡る復活のプロセスと現在の感覚を通して、脳の機能を考察した本です。TEDのサイトで動画を見ることも出来ます。(とても分かりやすい発音の英語です。)


 脳に障害を持った方のリハビリの際のテキストとしても有効なのでしょうね。右脳が支配した状態は涅槃の状態であるとか、左脳の抑圧が小さくなりより芸術的になった自分、自然をより身近に感じられるようになった現在の感覚など、ロジックのしばりからずいぶん開放されたそうです。

 全く違ったものになっていました。


 2年前は国際色豊かで面白かったマロニエまつりは、完全に地域のお祭りになっていました。チーズとワインを楽しみにしていたのですが、残念でした。


Vanished

Vanished

Vanished by Danielle Steel はさすがでした。


 久しぶりに読んで、その読みやすさに改めて感心しました。次はどの本読もうかと、めくっているうちにやめられなくなって、結局読みきってしまいました。英語が少しはできるようになったかなと錯覚してしまいそうです。ちょっと無理っぽいところもありますが、ストーリーテラーぶりは芸の領域です。今回読んでみて、これでやっとダニエル・スティール卒業してもいいかなと思いましたが、どうでしょう?

 春のイベント

 GWも終わりますが、春はイベントが多くて楽しいです。


・4月29日:両国国技館 稽古総見一般公開(無料)
 今年は行きませんでしたが、いつも早朝から人がたくさん集まります。
・5月2〜3日:両国にぎわいまつり
 ちゃんこ屋台が立ち並びどれも一杯500円で食べくらべができます。今年は朝青龍のワールドちゃんこが初登場で30分で売り切れたそうです。間に合いませんでした。
・5月4日:築地場外半値市
 凄い人手でした。結局半値市と対象外の干物を買って帰りましたが、おいしかったです。
・5月9〜10日:神田祭
 神田・日本橋界隈を神輿が練り歩きます。10日の神田明神の境内での神輿宮入は一見の価値あり。
・5月10日:マロニエまつり
 柳北公園でインターナショナルな屋台が今年もたくさん見られるのでしょうか。チーズ&ワインを楽しみにしています。
・5月17日:三社祭
 説明するまでもないですね。


 というわけで次は神田祭マロニエまつりですね。

Gone For Good by Harlan Coben

Gone for Good

Gone for Good

 初めて読んだ作者です。ブログ等で評判が高いので一度読んでみようと買ってありました。GWにちょうど良かったです。読了まで4日ほどかかってしまいましたが、展開に脳がしびれる感じです。最後の最後までピースがはまっていかないのは当然でもありますが、そこまでいくのかという感じでもあります。結構出てくる暴力的な描写も怖いし、読むのを中々止められなくなる箇所も多いです。エネルギーも必要でした。ミステリー好きにはお奨めできる本です。

 Billionair Who Wan't by Conor O'clery

The Billionaire Who Wasn't: How Chuck Feeney Secretly Made and Gave Away a Fortune

The Billionaire Who Wasn't: How Chuck Feeney Secretly Made and Gave Away a Fortune


 数週間前の朝日新聞の書評にあった本です。富を蓄積したのはいわゆるDFS(免税店)の世界展開で、その多くは日本人からもたらされたものです。戦後の復興期から高度成長期を経てバブル期まで津波のように増え続けた日本人海外旅行者が、ハワイや香港に観光ツァーで行くと必ず寄らされたDFSのシステムを作った人がこのチャック・フィーニーです。酒の免税という制度と日本のおみやげ文化がもたらした富でもあります。また、タックスヘイブンを求め税制を最大限に利用し、米国政府への納税が最小になるようにして蓄積した富でもあります。


 その蓄積した富を自らが設立した慈善団体に移し、生きているうちに使いはたそうと2016年までと期限を設けて活動しています。これまでに、アイルランドの大学やベトナム、オーストラリアなど自分の足で現地に実際に行って納得し、匿名性を保つことを厳格に要求し続けて寄付をしています。匿名性は90年代に起こされた訴訟などで維持できなくなったことなどから公表せざるを得なくなり、今では完全にオープンな財団として運営されていますが、彼の名前を冠した建物などは存在していません。


 前妻に全ての家と莫大なお金を渡した後は、賃貸のアパートに住み(といっても、殆ど飛び回っているそうですが)、70代の前半までは世界中をエコノミークラスで移動し、公共交通機関で行けるところはタクシーも使わないのは、対価に合わないからと考えているそうです。


 日本語で慈善活動という感覚とだいぶ違うような感じがしますが、こういった文化が育まれているところが参考になります。日本で財をなした人の話との相違が感じられるだけでも参考になると思います。五星ではないけど一読を奨めることが出来る本です。


 そうそう、この人ジョギング好きだそうです。これだけ僕と一緒かな?
 

 脱落の激走トレーニング


 一度行ってみたかった国立競技場の激走トレーニングに参加してみました。国立競技場のトレーニングセンターは誰でも使うことが出来るのを何かで読んで、一度行ってみたいと思っていました。実際には今年の「新宿シティハーフマラソン」に出た時に、スタート&ゴール地点だったので一度体験済みです。その時は、国立競技場のトラックを走れるなんてなかなか出来ないことだ、と感激していました。


 受付で登録して1200円を払うとトラックとトレーニングルームを1日使うことが出来ます。あっけないくらい簡単に中に入れてしまいます。トラックでは「ノルディック・ウォーキング教室」をやっている年配の方がちらほらといるだけで、他に走っている人は2〜3人でした。その中をおっとりジョギングを開始しましたが、やはり国立競技場です。なんか良いですね。見上げるとスタンドが、掲示板が、時計が、テレビで見慣れた風景の中を走るのは。中央にはよく整備された芝生が青々としていて、この上を走り回ってサッカーするとどんな感じかな? などと思っていました。が、調子に乗って走りすぎると夜の激走トレーニングでついていけなくなりそうなので、5周して終わりにしておき、施設内の見学を始めました。


 ちょうど3時半から「ストレッチ&青竹踏み」の教室が始まるところだったので参加しました。先ほどの「ノルディック・ウォーキング教室」の方々がなだれ込んでいて、周りに若い人は全くいませんでした。GWとはいえ平日の昼間ですから。約1時間ストレッチをして筋肉を伸ばし、いぼいぼのついた青竹を様々な踏み方で踏んで、中心には腎臓のつぼがあるとか教わりながら刺激をいれました。これで準備万端です。


 激走トレーニングが始まる7時に近くなるとだんだんと人が集り、何か始まる感じになってきました。今日はペース走の日で、Sクラスの10000m+1000mからA+、A、と降りていき最後はEクラスの6000m+1000mまで設定されていました。最近月間走行量も少なく、走っても殆どジョギングだったので悩みましたが、心拍数を上げるのがこのトレーニングの狙いだという説明を聞き、D+クラスの4分40〜50秒/km の8000m+1000mとちょっと無理目でいってみることにしました。


 速いクラスから順に固まってスタートすると、慣れた方がペースを作って先頭を走ってくれました。誰かコーチがついてペースを作ってくれるものかと思っていましたが、みなさん慣れているので参加者が自分でやるんですね。教室のお姉さんは1人しかいないから当たり前ですか。D+クラスは12〜3人の固まりで、キロ4分40秒のペースできざんでいます。トラックを5周ほどすると、自分にはかなりきついペースだということがわかってきましたが、最後尾でついていきました。10周を越えるとこらあかんという状態になりましたが、なんとかもう2周ついていった後はあっさり脱落してしまいました。クラスの選択ミスでした。ちゃんとトレーニングしてから出直します。といっても下から4番目のクラスなんですが。それにしてもSクラスの人は人間わざではないですね。それこそびゅんびゅん何度も抜かされていきました。


 後はシャワーを浴びてサウナに入ってさっぱりして帰りました。全然だめでしたが国立競技場で走ったし、話のタネにはなるかな? 観光気分でも一度行ってみるにはお奨めの場所です。