脱落の激走トレーニング


 一度行ってみたかった国立競技場の激走トレーニングに参加してみました。国立競技場のトレーニングセンターは誰でも使うことが出来るのを何かで読んで、一度行ってみたいと思っていました。実際には今年の「新宿シティハーフマラソン」に出た時に、スタート&ゴール地点だったので一度体験済みです。その時は、国立競技場のトラックを走れるなんてなかなか出来ないことだ、と感激していました。


 受付で登録して1200円を払うとトラックとトレーニングルームを1日使うことが出来ます。あっけないくらい簡単に中に入れてしまいます。トラックでは「ノルディック・ウォーキング教室」をやっている年配の方がちらほらといるだけで、他に走っている人は2〜3人でした。その中をおっとりジョギングを開始しましたが、やはり国立競技場です。なんか良いですね。見上げるとスタンドが、掲示板が、時計が、テレビで見慣れた風景の中を走るのは。中央にはよく整備された芝生が青々としていて、この上を走り回ってサッカーするとどんな感じかな? などと思っていました。が、調子に乗って走りすぎると夜の激走トレーニングでついていけなくなりそうなので、5周して終わりにしておき、施設内の見学を始めました。


 ちょうど3時半から「ストレッチ&青竹踏み」の教室が始まるところだったので参加しました。先ほどの「ノルディック・ウォーキング教室」の方々がなだれ込んでいて、周りに若い人は全くいませんでした。GWとはいえ平日の昼間ですから。約1時間ストレッチをして筋肉を伸ばし、いぼいぼのついた青竹を様々な踏み方で踏んで、中心には腎臓のつぼがあるとか教わりながら刺激をいれました。これで準備万端です。


 激走トレーニングが始まる7時に近くなるとだんだんと人が集り、何か始まる感じになってきました。今日はペース走の日で、Sクラスの10000m+1000mからA+、A、と降りていき最後はEクラスの6000m+1000mまで設定されていました。最近月間走行量も少なく、走っても殆どジョギングだったので悩みましたが、心拍数を上げるのがこのトレーニングの狙いだという説明を聞き、D+クラスの4分40〜50秒/km の8000m+1000mとちょっと無理目でいってみることにしました。


 速いクラスから順に固まってスタートすると、慣れた方がペースを作って先頭を走ってくれました。誰かコーチがついてペースを作ってくれるものかと思っていましたが、みなさん慣れているので参加者が自分でやるんですね。教室のお姉さんは1人しかいないから当たり前ですか。D+クラスは12〜3人の固まりで、キロ4分40秒のペースできざんでいます。トラックを5周ほどすると、自分にはかなりきついペースだということがわかってきましたが、最後尾でついていきました。10周を越えるとこらあかんという状態になりましたが、なんとかもう2周ついていった後はあっさり脱落してしまいました。クラスの選択ミスでした。ちゃんとトレーニングしてから出直します。といっても下から4番目のクラスなんですが。それにしてもSクラスの人は人間わざではないですね。それこそびゅんびゅん何度も抜かされていきました。


 後はシャワーを浴びてサウナに入ってさっぱりして帰りました。全然だめでしたが国立競技場で走ったし、話のタネにはなるかな? 観光気分でも一度行ってみるにはお奨めの場所です。