マラソンの真髄 瀬古利彦


 久しぶりに図書館に行くとこの本があったので、恐れ多いとは思いましたが借りて読んでしまいました。


 中学校までは野球選手になりたくて、「巨人の星」の星一徹の「ピッチャーは走れなければだめだ。地道に努力しろ」を真に受けて、毎日クラブ活動後に5キロ程度走っていたそうです。それが、下地になっているなんて、「巨人の星」は偉大です。


 高校まではたいした練習をしないでインターハイの中距離チャンピオンをとったそうで、並みの素質でないのは当たり前ですね。でも、早稲田は一般入試で一浪した末に入学したことは初めて知りました。


 大学入学後からのトレーニングの内容、というか意味・狙いを常に明確に組み立てて望むマラソンは、トレーニングの内容と結果を基にした科学を実験・実践しているという感じです。この時期にこのトレーニングをやって結果がこうであれば、状態はこう判断する。だから、次はこのトレーニングをこの強度でここまでやる。といった感じですね。


 がむしゃらに練習するのは駄目で、自分の体の反応と効果、本番で外さずにいかに練習するかといったことが良くかかれています。そういえば、瀬古の勝率は凄かったですよね。


 お散歩ジョガーでも、その千分の1くらい参考にして、少しは考えて走ろうと思います。