走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本
- 購入: 22人 クリック: 459回
- この商品を含むブログ (487件) を見る
とても納得したのは、走っているときに何を考えているのか? どんな思考状態か?を描いた部分です。例えば、
僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。・・・・・
や、
走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。いろんなかたちの、いろんな大きさの雲。それらはやってきて、過ぎ去っていく。・・・・・・・
です。
最近は、東京マラソンのためにゆっくり2〜3時間走り続けるLSDを週に1度やっていますが、その時の頭の中の状態は、まさにこんな感じです。先週の和紙マラソン(ハーフ)でも、良い天気の下で紅葉の中を、周りの景色を感じながら、考え続けるわけでもなく考え、いつの間にか違うことにうつり、自然を感じ、体の声を聞き、思考の雲が通りすぎていく時間を過ごしていました。