雄気堂々 城山 三郎

雄気堂々(上) (新潮文庫)

　

雄気堂々 (下) (新潮文庫)

　日本の資本主義の生みの親などと呼ばれる「渋沢栄一」のことを知りたくて年末に手にとりました。幕末の活躍は想像もつかないほどダイナミックなものだったことが分かります。歴史の登場人物でしか知らない明治の偉人や経済人達の人間像なども、イメージしやすく書かれていてとても興味深く読むことができました。ただ、設立に関与した個々の会社について具体的に書かれていることも期待していたので、その点では少しもの足りなかったです。もっとも、詳細に記録したら膨大な量の本になってしまうし、それは作者の意図ではないと思いますが。